なぜTEA FACTORY GENがお茶作りに世羅を選んだのか?

題名にあるように、なぜ世羅?という質問をよくいただきます。

そもそも私の地元ではないし、メンバーには一人も世羅出身はいません。とはいっても私の地元自体は広島市内なので、そんなに遠くはありません。

そんな中、私たちが5年前世羅でお茶をやろうと決めた理由は3つあります。

「1つは、世羅という土地に生きる人を好きになったこと。

2つ目は、標高が高く、空気も綺麗で環境が良かったこと。

3つ目は、樹齢60年を越える在来の茶の木が沢山あったこと。」です。

世羅茶を知ったきっかけは世羅茶再生部会という地元の方々のおかげでした。再生部会は数年前に立ち上がり世羅のお茶をもう一度復活させよう活動を始めた人たちです。私も初めの1年ほどは一緒に活動などさせていただいていました。

初めは役場などにいっても「誰だこの若造は、もう廃れたお茶をやりたいという変な奴が来た。」という感じで、とてもじゃないけど馴染めない、完璧にアウェイな立場でした。ただそれにも増して頑張ってねと言ってくれる方々の方が多くそれはとてもラッキーでした。

そして、標高が高いこと、空気が綺麗で山奥に茶畑がある最高のロケーションを見つけたことも決めた要因の一つです。そもそも良い米、良い野菜が育つところは良いお茶もできるというのは私の持論です。

最後にこれまた衝撃だったのが在来茶!があったことです。種から植えられておまけに樹齢が60年以上の茶の木がゴロゴロ世羅にはあったのです。京都と鹿児島で修行して、全国の茶産地を周っていた私にとっては宝の山に見えました。
わずか3パーセントの茶畑が広島県の世羅にはふんだんにあるのです。別府市民が温泉を当たり前だと思うように、世羅の人も在来の茶の木を当たり前だと思っていたのです。(気がついてないところもありますが)

そして私たちはこの貴重な在来のお茶の木に目をつけ、在来の特徴を最大限に活かしたお茶作りを現在進行中で行っているところなのです。